Codexアプリの教科書を買って終わりにしないために、14日間で「実際にCodexアプリを使い倒せる状態」まで進む講座。Codexは読んで終わる教材ではなく、触って初めて価値が出るツールです。
14日間の全体設計
- セットアップ(Day 1〜3):概要、インストール、必須設定。
- 環境を整える(Day 4〜6):Codex用フォルダ、過去ナレッジ、依頼文の型。
- ルール層を作る(Day 7〜8):AGENTS.md、用途別AGENTS.md。
- 三本柱を実装する(Day 9〜12):Skills、Plugins、Automations。
- 自分仕様にする(Day 13〜14):業務フロー化、卒業と次のステップ。
Day 14終了時の状態
- Codexアプリが自分のPCで動いている。
- 音声入力で依頼を投げられる。
- 自分用フォルダにナレッジが溜まっている。
- AGENTS.mdが2〜3個書かれている。
- 自分専用のAgent Skillが1つ以上ある。
- Automationが1つ以上動いている。
- 次に自動化したいアイデアが手元に溜まっている。
今日のワーク:「読んだ」または「Day 1完了」と宣言する。まずは最後まで読み切るための最初の一歩を作る。
対応本編:第1章 / 1-1 Codexアプリの全体像、1-2 AIエージェントとしての使い方。
↑ 目次へ戻る
Day 2の目的は、Codexアプリを実際にインストールし、起動して使える状態にすること。すでに入れている場合は、モデル設定と初期設定の点検デーにする。
今日のゴール
- Codexアプリのインストール完了。
- ChatGPTアカウントでログイン完了。
- モデルがGPT-5.5など最新モデルになっていることを確認。
進め方
- インストーラを取得:ChatGPTのCodexメニュー、または公式ページからMac版/Windows版をダウンロード。
- インストーラを開く:Macはアプリケーションフォルダへドラッグ、Windowsは案内に沿ってインストール。
- ChatGPTでログイン:「APIキーで続行」ではなく「ChatGPTで続行」を選ぶ。APIキーは従量課金になるため注意。
- モデル設定を確認:GPT-5.5など最新の高性能モデルを選ぶ。
- 初期値を整える:Intelligenceは「高」、回答速度は「標準」から始める。
「非常に高い」「高速」も選べるが、トークン消費が速くなるため、まずは高・標準で運用し、必要に応じて上げるのが安全。
今日のワーク:Codexアプリを起動して、自分の名前でも「こんにちは」でもいいので何か1つ依頼を投げる。返答速度や画面の感触を体感する。
対応本編:インストール方法、基本操作。
↑ 目次へ戻る
Day 3は、作業速度を大きく変える3つの必須設定を整える日。どれも5分以内で完了できる。
設定する3点
- 音声入力:PC全体で使える音声入力をONにする。
- ホットキー:ポップアップウィンドウを呼び出すショートカットを設定する。
- Chrome拡張機能:ブラウザ操作の自動化を解禁する。
音声入力
Codexの音声入力は、ChatGPT内だけでなくSlack、メール、Notion、ブラウザなどPC全体で使える。設定から一般タブを開き、音声入力セクションでホットキーを割り当て、マイク権限とキーボード権限を許可する。
ポップアップウィンドウのホットキー
どの画面を開いていても、ショートカット1発でCodexを呼び出せるようにする。Chromeで記事を読んでいる途中でも、すぐ質問して回答を得られる。
Chrome拡張機能
設定 → ブラウザ → コンピュータ使用を設定 → Chromeにインストール。追加後、Codex側で「接続済み」になればOK。権限管理は「常に確認」にしておくと安全。
今日のワーク:Codexアプリ以外の場所でホットキーを押し、音声入力を試す。PC全体で使える感覚を体感する。
対応本編:6-28 音声入力の設定方法、5-21 Codexアプリの初期設定、9-1 Chrome拡張機能のインストール方法。
↑ 目次へ戻る
Day 4からは、Codexを自分仕様にしていくフェーズ。最初にやるのは、Codex用フォルダを1つ作ること。これは挫折する人と使いこなす人を分ける大きな分岐点です。
なぜフォルダを作るのか
Codexはフォルダを指定して動かすべきツール。PC全体を渡すと、重要な機密ファイルまで見えたり、出力が散らかったり、勝手にファイルが作られる/消されるリスクがある。必要な範囲だけを渡すのが安全運用の基本。
作成ステップ
- 場所を決める:PC1台ならローカル、複数デバイスならGoogle Driveも候補。
- 新規フォルダを作る:名前は「Codex用」「Codex_workspace」などでOK。
- Codexのプロジェクト機能に登録:左側のプロジェクトメニューから「既存のフォルダを使用」を選ぶ。
運用の心構え
Codex用フォルダは「消えても、まあいいや」と思える内容で運用する。重要ファイルは入れず、安全な場所で思い切り任せ、慣れたら範囲を広げる。
今日のワーク:Codex用フォルダを1つ作り、Codexのプロジェクトとして登録する。中身は空でOK。
対応本編:6-5 プロジェクト機能は使わないと損、6-1 画面の見方と基本操作、10-1 Google Drive連携。
↑ 目次へ戻る
Day 5は、昨日作ったCodex用フォルダに「あなたのナレッジ」を入れる日。これを入れるかどうかで、Codexの出力品質は大きく変わる。
AI活用はプロンプトよりナレッジが先。
ChatGPTで「ブログ記事を書いて」と頼むと誰が頼んでも似た記事になるのは、AI側に「あなた」の情報がないから。過去のアウトプットをCodex用フォルダに入れておくと、Codexはそれを読んだ上で「あなたっぽい出力」を返しやすくなる。
入れるとよいもの
- コンテンツ系:ブログ、Xポスト、note、メルマガ、講座スクリプト。
- プロジェクト系:事業プラン、商品企画書、提案資料、業務マニュアル。
- 人物像系:自己紹介、考え方、価値観メモ。
形式と構成
最初は3〜5個の厳選素材でOK。形式はMarkdownやtxtなどテキストが最適。音声や動画は先に文字起こししてテキスト化すると、速度も精度も上がる。
Codex用/
├─ 01_発信素材/
│ ├─ ブログ記事/
│ ├─ Xポスト/
│ └─ メルマガ/
├─ 02_事業ドキュメント/
├─ 03_人物像/
└─ 04_素材ストック/
今日のワーク:Codex用フォルダに簡単なフォルダ構成を作り、自分の過去アウトプットを3個だけテキスト形式で入れる。
対応本編:5-10 最初に開くフォルダの考え方。
↑ 目次へ戻る
Day 6は、Codexだけでなく他のAIエージェントにも使える依頼文の型を学ぶ日。大事なのは「迷わせない・探させない・直しやすい」。
5つの要素
- ゴール:最終的に何を作るか。誰向けで、どこで使うか。
- 参照ファイル:読んでほしい材料。フォルダ指定済みなら省略も可。
- 出力形式:Markdown、PDF、pptx、画像比率など。
- 制約条件:文体、デザイン、禁止事項。
- 確認観点:最後にセルフレビューしてほしい基準。
コピペ用テンプレート
【ゴール】
〇〇向けに、〇〇を作りたい。最終的に〇〇で使う。
【参照ファイル】
・〇〇.md
・〇〇.md
(フォルダ指定済みなら省略OK)
【出力形式】
.md形式で。見出しは2階層まで。
【制約条件】
・文体は〇〇
・デザインは〇〇
・〇〇は使わない
【確認観点】
最後に以下をセルフレビューしてから返してください。
- 抜け漏れ
- 初心者目線
- 数字の整合性
この順番で渡すと、AIは逆算で作業を組み立てやすくなる。特に確認観点を先に渡すと、AIが自分でレビューしてから返しやすい。
今日のワーク:Day 5で入れたナレッジを使い、5つの要素を入れてCodexに1つ依頼を出す。いつものChatGPTより「自分っぽい」か確認する。
対応本編:6-17 AIエージェントにおけるプロンプトの基本。
↑ 目次へ戻る
Day 7は、毎回書いていた前提・ルール・好みをCodex側に常駐させるAGENTS.mdを作る日。AGENTS.mdは、Codexに渡すプロジェクトの取扱説明書です。
AGENTS.mdで変わること
- 毎回のプロンプトが短くなる。
- 前提・ルールをAIが勝手に読んでくれる。
- 出力のブレが減る。
2種類のAGENTS.md
- グローバル:Codexアプリ全体に効く。
- プロジェクト:そのフォルダ内だけで効く。
最小テンプレート
# AGENTS.md
## このフォルダの目的
[何のためのフォルダか1〜2行]
## 文体ルール
- 文体は〇〇
- 専門用語を避け、わかりやすく
- 一文は短めに
## 出力ルール
- 文章はMarkdown形式で保存
- ファイル名は YYYY-MM-DD_タイトル.md
## 禁止事項
- 〇〇は使わない
## 確認観点
- 抜け漏れチェック
- 初心者目線
- 数字や事実関係の整合性
コツは、短い箇条書きで書くこと、禁止事項を入れること、使いながら更新すること。最初は3割の完成度で十分。
今日のワーク:Codex用フォルダの中にAGENTS.mdを作成し、テンプレを自分用に少し埋める。
対応本編:7-1 AGENTS.mdとは。
↑ 目次へ戻る
Day 8は、AGENTS.mdをさらに進化させる「用途別」運用。作業ごとに正解が違うため、1個のAGENTS.mdに全部混ぜるとルールが重くなり、出力がブレやすくなる。
用途別AGENTS.mdの基本構造
- 目的:何の作業に使うか。
- 入力:何を読ませるか。
- 手順:どの順番で進めるか。
- 出力:どんな形で納品するか。
用途の例
- ブログ・記事制作:読者の悩み、構成、文体。
- 講座制作:到達目標、章立て、スライド粒度。
- リサーチ:調査範囲、情報源、整理形式。
- 商品設計・壁打ち:顧客像、価値仮説、販売設計。
Codex用/
├─ AGENTS.md(全体共通)
├─ 01_発信素材/
│ └─ AGENTS.md(記事制作用)
├─ 02_講座/
│ └─ AGENTS.md(講座制作用)
├─ 03_リサーチ/
│ └─ AGENTS.md(リサーチ用)
└─ 04_商品設計/
└─ AGENTS.md(壁打ち用)
良い成果物が出たら、その出し方をAGENTS.mdへ追記する。ルールを破られたら禁止事項を書く。新しい用途が増えたら新しいAGENTS.mdを立てる。このループで育てる。
今日のワーク:昨日のAGENTS.mdから、よく使う作業1つだけ用途別AGENTS.mdとして分割する。
対応本編:7-11 用途別AGENTS.mdの考え方。
↑ 目次へ戻る
Day 9からはCodexの重要な3機能を押さえる。ここから4日間で、CodexはチャットAIから「業務フローを動かすAIエージェント」に変わっていく。
3つの担当範囲
- Agent Skills:作業のやり方を決める。再利用できる業務マニュアル。
- Plugins:作業先のサービスを広げる。Google Drive、Notion、Slack、GitHubなど。
- Automations:作業の実行タイミングを決める。毎朝、毎週、毎月など。
組み合わせ例
毎週のコンテンツ制作なら、Automationで毎週月曜朝に起動し、PluginでDriveのメモを読み込み、Agent Skillで投稿文に変換し、Pluginで下書きフォルダに保存する。
3つが1つのアプリに揃い、非エンジニアでも画面操作で設定しやすいのがCodexアプリの強み。
今後4日間の流れ
- Day 10:1つ目のAgent Skillを作る。
- Day 11:プラグインを1つ繋ぐ。
- Day 12:1つ目のAutomationを動かす。
- Day 13:3つを組み合わせて業務フロー化する。
今日のワーク:毎週/毎日繰り返している作業、AIに任せたい作業を3つ書き出す。
対応本編:8-1 Agent Skills・プラグイン・オートメーションの全体像。
↑ 目次へ戻る
Day 10は、Agent Skillを1つ作る日。Agent SkillsはAIに渡す再利用できる業務マニュアルであり、AI時代の資産になる。
Agent Skillsでできること
- 手順を保存:毎回説明していた作業手順をスキル化する。
- 品質を固定:出力形式、禁止事項、確認方法をそろえる。
- 再利用:別会話や別案件でも同じ型を使える。
Agent Skillsがあれば、「このメモを記事にして」だけで、決まったスタイルの記事を作れる。長いプロンプトを毎回書く必要がなくなる。
作り方
- Skill Creatorを呼び出す:Codexアプリで「$」を押し、Skill Creatorを選ぶ。
- 何を作りたいか伝える:入力、出力、手順、禁止事項を日本語で渡す。
- 内容を確認して保存:提案されたSKILL.mdを読み、修正後にSkillとして保存する。
依頼例
音声メモから、Fujinスタイルのブログ記事を作るSkillを作りたい。入力は音声メモのテキスト、出力はMarkdown形式。過去ブログを参考にし、結論先出しで見出し付きにする。煽り表現とAIっぽい一般論は禁止。
今日のワーク:Skill Creatorを使い、Agent Skillを1個作って保存する。完成度は低くてOK。
対応本編:8-10 Agent Skillsとはなんなのか?
↑ 目次へ戻る
Day 11はPlugins。プラグインを繋ぐと、Codexから外部サービスへ直接アクセス・操作できるようになる。
プラグインの役割
- 探す:外部ファイルや情報を読む。
- 作る:外部サービス上にデータを保存する。
- 更新する:既存のデータや資料を直す。
おすすめプラグイン
- Google Drive:ファイル管理にDriveを使っている人向け。
- Notion:メモやドキュメント管理向け。
- Slack:チームコミュニケーション向け。
- GitHub:コード管理向け。
- Gmail:メール対応向け。
接続手順
- Codexアプリの左メニューからプラグインタブを開く。
- 使いたいプラグインを検索する。
- インストールをクリックする。
- 必要ならアカウント連携する。
- 「接続済み」を確認する。
安全運用ルール
- 見せてよい情報だけを扱う。
- 共有範囲を確認する。
- 送信・公開・共有設定変更は人間が確認してから。
今日のワーク:Pluginを1つだけインストールし、@指定で1回使ってみる。
対応本編:8-11 Codexのプラグイン徹底解説。
↑ 目次へ戻る
Day 12はAutomations。人間が毎回プロンプトを打たなくても、決まった時間にCodexが動く状態を作る。
設計する3つ
- トリガー:いつ実行するか。
- 作業:何をAIに任せるか。
- 出力:どこに、どんな形で結果を残すか。
最初におすすめの自動化
- 毎朝のニュース要約。
- 毎週のタスク整理リマインダー。
- 毎日のSNS投稿アイデア生成。
- 毎週の振り返りメモのフォーマット作成。
最初は、失敗しても取り返せる・判断基準が明確・最終的に人間が確認する、という3条件を満たすものから始める。いきなりメール送信や外部投稿は避ける。
作り方
- オートメーションタブを開く。
- 「チャットで作成」をクリック。
- タイトル、プロンプト、スケジュール、プロジェクト、モデル、Intelligenceを設定。
- 「今すぐ実行」で動作確認する。
ルール化できるなら、自動化できる。ルール化できないなら、自動化はやめておく。
今日のワーク:Automationを1つ作り、「今すぐ実行」で動作確認まで終わらせる。
対応本編:8-12 オートメーションで完全自動化。
↑ 目次へ戻る
Day 13は、ここまで作ったフォルダ、ナレッジ、依頼文、AGENTS.md、Agent Skill、Plugin、Automationを1つの業務フローに組み立てる日。
3つの役割の再確認
- Agent Skills:どう進めるか。
- Plugins:どこで作るか。
- Automations:いつ動かすか。
組み合わせ例
- 毎週のコンテンツ制作:毎週月曜7時にDriveのメモを読み、Xポスト変換Skillで下書きを作り、Driveに保存。
- 毎朝の市場ウォッチ:Web検索と関連情報を参照し、3行要約と影響度評価をMarkdown保存。
- 毎月の振り返り:先月の投稿や保存物を集計し、成果・反省・次の重点に整理。
設計手順
- 繰り返している作業を1つ選ぶ。
- どこをSkill化するか分解する。
- 必要なPluginを特定する。
- Automationのトリガーを決める。
- 3つを組み合わせる。
チェックリスト
- 「今すぐ実行」で動作確認した。
- 出力先に成果物が保存されている。
- Skillが正しく呼び出されている。
- Pluginが意図通りに使われている。
- 次回の自動実行時刻が表示されている。
1つの業務フローを2週間〜1ヶ月運用してから、次を増やす。焦って複数作るとメンテできなくなるため、小さく始めて育てる。
今日のワーク:Agent Skills × Plugins × Automationsを組み合わせた自分専用の自動化フローを1つ完成させる。
対応本編:8-1 全体像、6-1 画面の見方と基本操作。
↑ 目次へ戻る
最終日は、14日間でやってきたことの総まとめ。迷ったときに戻れるリファレンスとして使う回。
5つのフェーズ
- セットアップ(Day 1〜3):Codexを動かす。
- 環境を整える(Day 4〜6):ナレッジと依頼文の土台を作る。
- ルール層(Day 7〜8):AGENTS.mdで毎回書かないルールを常駐させる。
- 三本柱(Day 9〜12):Skills / Plugins / Automationsを実装する。
- 自分仕様(Day 13〜14):業務フローを1つ完成させて卒業。
詰まったときの切り分け
- 出力がブレる → 依頼文5要素 or AGENTS.mdを見直す。
- 出力が自分っぽくない → ナレッジを増やす。
- 同じ作業を何度も書いている → Skill化する。
- 触れない場所がある → Pluginを追加する。
- 自分で起動している → Automation化する。
14日前との違い
14日前は、ChatGPTに「いい感じにまとめて」と頼み、過去素材を毎回コピペし、AIを便利な相談相手として使っていた状態。今は、5つの要素でプロンプトを構造化し、フォルダのナレッジをCodexが参照し、Skill / AGENTS.mdで品質を安定させ、AutomationでCodexが自走する状態に近づいている。
ここからのロードマップ
- Codex環境のセットアップ。
- 業務フロー1個を回す。
- 業務フローを5〜10個へ増やしていく。
- Codex以外のツールも組み合わせたAIエージェント設計。
- 発信・販売・運用を自動化した事業構造。
Step 3を最低3ヶ月続けると、人間がやる必要のない作業がはっきり見えてくる。そこからAIに任せる範囲を広げていく。
最終メッセージ:AIエージェントも自動化も、一歩ずつやれば誰でもできる。大事なのは、正しい順番で、正しい方法を、続けること。
↑ 目次へ戻る